鎌ケ谷市は18日、新年度予算案の概要を明らかにした。一般会計は前年度当初比1・1%減の317億円。特別会計は公共下水道事業が同5・9%増の21億9300万円で、一般会計と特別会計(4会計)を合わせた総額は同1・2%増の534億6200万円。一般会計の普通建設事業費は24・5%減の39億5766万円。普通建設事業費の減少は、4月にオープンする新学校給食センターや(仮称)文化センター整備工事などの大型事業が本年度で終了するため。
新規事業では、多目的グラウンド整備事業に設計費を計上した。同事業は中沢地区に新たな多目的グラウンドを整備するもので、新年度で設計を行い、15年度に着工する。同地区には弓道場・アーチェリー場、みんなのスポーツ広場、キャンプ場、ファイターズタウンがあることから、第二のスポーツ施設の拠点と地域活性化を図るとともに、四本椚多目的グラウンドが県営住宅の整備に伴い面積が大幅に減少していることから、新たに整備することとした。
このほか、公共施設の長寿命化の推進に伴う大規模修繕には事業費約7億3000万円を計上し、施設の外壁改修や屋上防水、空調設備改修工事などを13事業で実施する。
主な実施事業を見ると、庁舎の監視システム及び電気設備の改修工事(1億1779万円)、南初富コミュニティセンターの外壁・屋上防水工事(2000万円)、総合福祉保健センターの外壁・屋上防水等の改修工事(1億2480万円)、社会福祉センターの外壁・屋上防水・空調設備改修工事(1億5900万円)、市営住宅の内装全面改修工事(5室)(1344万円)、北部小学校プール改修工事(3895万円)、中学校トイレ環境改善工事(5401万円)、第四中学校の受水槽改修工事(3252万円)、第五中学校の外壁・屋上防水等の改修工事(6449万円)、東初富公民館の空調設備改修工事等(6963万円)、市民体育館のトイレ洋式化・シャワー設備改修工事(2316万円)のほか、生涯学習推進センターと北部公民館の外壁・屋上防水・空調設備改修工事の設計に493万円と471万円の設計費をそれぞれ予算措置した。
当初予算による施策別の主な新規事業は次の通り。
【地震災害に強い街】
▽串崎新田貯留池の整備=2257万円▽道野辺中央5丁目地域(鎌ケ谷高等学校付近)における浸水被害軽減策の検討(基本設計の実施)=500万円▽初富5本松地区における浸水被害軽減策の検討=450万円▽二和貯留池・東鎌ケ谷第二調整池の改修=1300万円
【子育て世代にやさしい街】
▽民間保育所の誘致(定員90人・旧三橋記念館跡地)=2243万円▽総合福祉保健センターにおける授乳室の設置=71万円▽公立保育園におけるトイレ様式化(南初富・道野辺保育園)、遊具全面更新(粟野保育園)=922万円▽全中学校エアコン設置に向けた設計委託の実施=1008万円(全小学校のエアコンは3月補正予算対応)
【文化・スポーツの振興】
▽きらりホールを含めた新たな公共施設予約システムの構築=936万円▽多目的グラウンドの整備に向けた設計委託の実施=757万円(中沢地区に15年度中に完成)
【にぎわいの創出】
▽梨剪定枝堆肥化事業(市内における本格的な実施)=529万円▽観光ビジョンに定める事業の推進=184万円▽ファイターズ大型ビジョンによる市PR事業=100万円▽市ガイドブック作製=234万円
【公共施設の長寿命化の推進】
▽マンホール蓋の更新=1440万円